せっかく施術を受けたはずなのに、翌日に今までと異なる痛みが出てきたり、熱発をしたことはありませんか?
それは好転反応です。
前回のブログでもお伝えしたように、好転反応は、マッサージや整体などの施術を受けた後にカラダのだるさ、疲れや痛みといったの症状が現れることです。
施術によって、血管や細胞内に停滞していた酸素やリンパの流れが改善したり、自律神経が刺激されたことによって、好転反応という症状を引き起こしますが、カラダがアンバランスな状態からバランスのとれた状態に戻ろうとするときに感じる反応と症状です。
好転反応には、4つの種類と症状がありますので、その紹介と対策についてまとめていきます。ぜひ参考にしてみてください。
好転反応の4つの種類と症状
1. 弛緩反応
マッサージや整体によって、筋肉の凝りで滞っていたリンパ管や血管の毒素・老廃物の循環が始まると弛緩反応が生じます。毒素や老廃物が細胞内から流れ出たり、細胞内に血液が流れ込むことで急激な倦怠感を感じます
<対策>
急激に倦怠感や疲れが出た時には横になり、しばらく休息をとるようにします。循環が高まっていますので、細胞組織の枯渇を防ぐために、頻繁に水分を取りましょう。排毒の効果が高まります。
<禁止>
施術後や倦怠感、疲れなどを感じているときは、カフェインの多い飲み物、アルコール飲料は避けてください。
2. 過敏反応
治療後に、患部の痛みやかゆみが生じたり、炎症などを起こすことを過敏反応と呼んでいます。施術した箇所の循環が高まり血液が流れ込むことで、損傷を受けた組織を作り変えようとしています。
慢性的な組織の状態が覚醒し、施術箇所は慢性の前の急性状態に戻ります。
<自覚症状>
治療した箇所の炎症(痛み・発熱)、かゆみ、発汗
<対策>
炎症症状ではない軽度の痛みやかゆみ、皮膚の赤らみは、時間と共に解消します。生活に支障が出る場合には、カラダを横にして休みましょう。
施術後に痛みが急激に増えたり内出血や熱感など、明らかな炎症症状が出た場合には患部を冷やします。それでも痛みや炎症などが消えない時は、病院でみてもらいましょう。
3. 排泄反応
施術により循環が高まることで、細胞は活性化し、代謝が上がります。老廃物や疲労物質などを分解する解毒作用が促進し、分解・排泄機能が活発化され、汗、尿、便、皮膚などの分泌物が増加する反応が現れます。
<自覚症状>
発疹、肌荒れ、目やに、吹き出物、ニキビ、頻尿、尿の色が濃くなる、下痢
<対策>
施術後には、体外に老廃物や毒素を運び出す排泄反応が起きやすくなります。排泄がスムーズにおこなえるように、できるだけたくさんの水分を取りましょう。
水分摂取量が少ない場合、頻尿や下痢などによって、水分の排出が促進するため、脱水症状を引き起こしやすくなります。
血流が滞っていた部位を施術することによって、毛細血管内の血流が促進して細胞組織の代謝が上がります。そのため組織の回復速度が高まることになるので、この反応を乗り越えるが正常な状態に戻るためには必要です。
大事なことは、「症状が重い場合、長引く場合には医療機関へ行く」ということです。
好転反応だと思っていた症状が、2〜3日経っていても改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。
2〜3日以上症状を放置しておくことはよくありません。