整体院って接骨院と何が違うの?保険は使えるの?

目次

整体院ってどんなところ?

一般的に整体院は、全身の筋肉や骨格のバランスを整えて、カラダの不調を改善することを目的としています。予防医学の位置付けであり、セラピストは国家資格などを持たない場合が多く、主に保険適用ができない民間療法で施術しています。

最近は、国家資格を有するセラピストが病院やクリニック、整骨院などに勤務するのではなく、整体院として開業していることが増えてきています。整体院やセラピストによって治療手技が様々で、お客さま自身に合った施術方法を提供してくれる院を選んだり、セラピストを指名するなどして通うことが重要になります。

整体院はどんな方法で治療する?

整体院の施術は様々ですが、主にこれらの方法で、患者様のお悩みを解決します。

  • 姿勢・背骨・骨盤を矯正して歪みを解消する
  • マッサージで血流を改善してコリをほぐす、冷え性・むくみをとる
  • 筋肉の疲労回復を助ける

施術方法をしっかりとホームページで確認したり、予約の前に確認しておくと「思っていた施術と違った…」といったことが少なくなります。

どんな症状・疾患が対象になる?

  • 腰や背部の痛み(腰痛)
  • 首や肩にかけての筋肉のコリ(首こり・肩こり)
  • 40代、50代に出やすい肩の痛み(四十肩・五十肩)
  • 膝関節や股関節周りの痛み(変形性関節症)
  • 神経の走行に沿って出ている痛み(神経痛)
  • 自律神経の不調
  • 産後の不調など

整体院・整骨院・マッサージ店との違いは?

整体院は、国家資格を持っている必要はなく民間資格を持っているセラピストが多いです。肩こりや腰痛などの慢性症状に対して、姿勢・背骨・骨盤矯正といった方法で不調を改善しますが、健康保険は適用されず、全額自費治療になります。

整骨院は、柔道整復師の国家資格を有したセラピストが施術しており、治療費用は健康保険を使って安く済ませることができるのですが、一部の疾患のみに限られます。腰痛や肩こりのような慢性疾患については保険を適用することができず、同じ治療を他の医療機関で受けられている場合も健康保険は適用されません。

マッサージ店は、全身もみほぐし系のマッサージ店では、手のひらや指で圧や摩擦を加えることで施術しており、疲労回復、身体を柔らかくする、血流促進などのリラクゼーション目的としています。健康保険は適用されません。

保険を使える場所に行きたい場合は?

健康保険を使って治療費用を抑えたい場合は、医療機関(病院やクリニック)

健康保険を使って治療費用を抑えたい場合は、医療機関(病院やクリニック)で診てもらいましょう。痛みが発生して間がない場合はもちろん健康保険が使えますし、慢性的な痛みにも対応してもらうことができます。さらには医師の診断のもと薬や湿布の処方をしてもらえて、それらの費用も健康保険が使えます。

しかし、医師の診察の際にカラダを直接触れて施術してもらえるといったことは、ほとんどの場合でありません。基本的には、症状を確認して電気や温熱を用いた物理療法や、そこで在籍している理学療法士などのリハビリを処方してもらうこととなります。

実際に理学療法士に施術してもらう時間は、病院やクリニックによって異なりますが、15分程度であり物理療法が主体になるところもあるため、しっかりと時間をかけてカラダに触れて施術してもらいたい方は、物足りなさを感じるでしょう。

慢性化する前の急性的な痛みの場合は、整骨院・接骨院

慢性化する前の急性的な痛みの場合は、整骨院・接骨院でも健康保険が適用されるかもしれません。主に骨折・脱臼・打撲・捻挫などが対象であり、交通事故やスポーツ外傷のような場合には保険が適用されます。

しかし注意が必要なのが、病院でかかっている場合に接骨院や整骨院にも並行して通っている場合は保険が使えません。またいつまでも保険適用ができるわけではないため、いずれは自費治療へ移行することとなります。

接骨院や整骨院でも、電気や温熱療法などで機器を使用した治療が選択されることが多く、しっかりと時間をかけてカラダに触れて施術してもらいたい方は、物足りなさを感じるでしょう。

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